TOP > 製品情報 > 製品の性能について

製品の性能について

1 防じん・防水性能(外郭による保護/等級:IPコード)

本サイトに掲載している防じん・防水形器具には、すべて「外郭による保護等級(IPコード)」を記載しています。これらはJIS C0920(電気機械器具の外郭による保護等級)に則った試験方法に基づいた値となっています。性能維持のためには適切な方法・状態・組み合わせ・施工・環境でご使用ください。また、本性能はご使用環境を含めて保証するものではありません。経年変化や変形破損したものでは、本来有する性能が低下しますのでご注意ください。

防水密閉構造

防水形プラグ・防水形コードコネクタボディ嵌合時(IP65相当品)

防水形フランジインレット+防水ゴムカバー取付時(IP65相当品)

IPコード

IEC(国際電機標準会議)やJIS(日本工業規格)で規定されている、防じん・防水に関する保護等級を分類・コード化したものです。

2 難燃性グレード

弊社では多くの製品に、難燃性の高いUL94 V-0クラスのナイロン樹脂を使用しています。
UL(Underwriters Laboratories. Inc)は、米国の火災保険業者によって設立された非営利試験機関で、火災等の事故から人命・財産を守ることを目的として、電気製品や材料、部品の安全規格の制定、試験評価、承認登録、検査を行っています。この機関が発行する規格をUL規格といいます。
中でも、燃焼性試験によりプラスチック材料などの燃えにくさを表した規格がUL94規格です。その試験では規定されたサイズ・数量の試験片にバーナーの炎を当て、その燃焼具合により燃えにくさを判定し、難燃性のグレードを記号によって表示しています。

難燃性の製品表示

判定項目
A:1回の接炎後10秒以上燃え続けない。
B:1回の接炎後30秒以上燃え続けない。
C:5本各2回計10回の接炎後の燃焼時間が50秒以内。
D:5本各2回計10回の接炎後の燃焼時間が250秒以内。
E:火玉滴下により脱脂綿を燃やさない。
F:2回目の接炎後の燃焼+灼熱(無炎燃焼)時間が30秒以内。
G:2回目の接炎後の燃焼+灼熱(無炎燃焼)時間が250秒以内。
H:試験片を保持するクランプ部まで燃え上がらないこと。

難燃性の高いUL94 V-0クラスのナイロン樹脂

3 耐トラッキング性能

電気用品安全法の技術基準の改正により、標準型し込みプラグと、栓刃をもつ一部のマルチタップに耐トラッキング性能が要求されました。
弊社では、電気用品安全法の改正技術基準対象となるプラグは勿論のこと、それ以外のプラグにおいても本体樹脂に関して下記に記載のある耐トラッキング性能試験を行っています。
※主に一般家庭での使用が考えられる極配置のもの11種類

トラッキングとは

コンセントなどにさし込んだプラグの周辺に綿ぼこりや湿気などが付着することにより、プラグの刃の間に電流が流れ、火花放電を繰り返すことで、プラグの表面樹脂が炭化し炭化導電路(トラック)が形成され、発火する現象をトラッキングといいます。

耐トラッキング性能試験

トラッキング性能試験
コンセントとの突き合わせ面に接するプラグの外面であって、その栓刃に直接接する絶縁材料にあっては、JIS C 2134(固体絶縁材料の保証及び比較トラッキング指数の測定方法)に規定するPTI*が400以上であること。なお、PTIが400以上であることとは、CTI(比較トラッキング指数)が400以上の絶縁材料の成型品及び成型された差し込みプラグのPTIが400以上のものを含む。
※PTI:Proof Tracking Indexの略。電解液を50滴たらし、測定期間中にトラッキング破壊および持続炎を発生させることなく耐えられる保証電圧をボルトで示した値。

試験方法概要
サンプル表面に白金電極を置き、電極間に電圧を加えた状態で、電解液を30秒間隔で滴下し、トラッキング現象の発生状況を評価する。

グローワイヤ燃焼性試験
栓刃間を保持する絶縁材料にあっては、JIS C 60695-2-11またはJIS C 60695-2-12に規定する試験を試験温度750℃で行ったとき、これに適合するものであること。ただし、JIS C 60695-2-13に従ったグローワイヤ着火温度が775℃レベル以上の材料はこの限りではない。

試験方法概要
電流により750℃に熱したグローワイヤを試験片に30秒間押し当て、部材そのものや周囲への燃え広がりを製品内部からの発火に見立てて評価する。